Haruka Furusaka | ふるさかはるか

個展「ことづての声/ソマの舟」

  • 10.29.2023

 

2017年より南津軽・南部地方で山の手仕事の取材を続け、山の動植物と向き合う手仕事の人びとの言葉を題材にして作品制作に取り組んできました。今回の展覧会は、その取材をまとめた初の作品集『ことづての声/ソマの舟』の出版に合わせ、原画となった作品を展示します。会場ではゆっくり本を閲覧していただけるほか、座談会では編集者の丹治史彦さん(信陽堂)をお迎えし、出版までの制作や取材についてお話します。会場にお越しいただけない方も、ギャラリーパルク オンラインストアから書籍をお買い求めいただけますので、是非ご利用ください。

 

 南津軽で始まった山の手仕事の取材が、6年の歳月を経て本になった。山の命と直接関わるマタギ(猟師)やソマ(木こり)や漆掻き(樹液を採集する人)は、冬の厳しい北国で動植物からどんなサインを読み取り、どう自然とやりとりするのか。山のことばに導かれ、取材地をたずね歩いて記録した。 そうたずね歩くうち、藍と漆とヒバと土とが私の手元に託された。山のことばと素材に呼応し、私も彼らの手振りをまねび木版画を作りたい。ヒバの香を嗅ぎ、藍の葉が青に変わるのを見、漆にかぶれるのを肌で覚えながら、山の命と関わる手段を引き寄せるために。(ふるさかはるか)

 

個展〈ことづての声/ソマの舟〉
詳細はギャラリー・パルク ウェブサイトをご覧ください。
ギャラリー・パルク(京都市上京区皀莢町287 堀川新文化ビルヂング 2階)
2023年11月4日(土)- 25日(土)13-19時
水木休廊/入場無料
*11月23日(木祝)は開廊 *11月18日(土)は座談会につき18時まで
協力:信陽堂

作品集『ことづての声/ソマの舟』(600部限定・)税込6,050円)は、本展会場とギャラリー・パルク オンラインストアでもお買い求めいただけます。
詳しい内容はこちらをご覧ください。

【座談会】
編集者の丹治史彦さん(信陽堂)をお迎えし、作品集制作のこと、取材地の山の手仕事についてお話しします。マタギ薬「鳥っこ止まらず」のお茶を飲みながら、山の命と直接関わる人びとのことばに触れてみましょう。
11月18日(土)18時〜20時(日時とも仮)
入場料 1,000円
定員 25名(予約優先)→ご予約はこちらから

 


ソマの舟《光の話》(部分)藍 土 漆 紙, 木版 2023


ことづての声《ヒバと漆》藍 土 紙, ドローイング 2023


ことづての声《宵山登山》藍 紙, ドローイング 2022


ソマの舟《Ancestor》藍 土  紙, 木版 2020


ことづての声《巻狩り》フィルム写真 2023


ことづての声《漆林_8月》フィルム写真 2022


個展「積層の器 ことづての声」2022年 ギャラリー・パルク