Haruka Furusaka | ふるさかはるか

『ことづての声/ソマの舟』巡回展 @ 曲線(仙台)

  • 02.20.2025

 

『ことづての声/ソマの舟』の巡回展を曲線さんで開催します。昨年出版した作品集『ことづての声/ソマの舟』の原画となった木版画・ドローイング・ピンホール写真を展示します。

 

ふるさかはるか『ことづての声/ソマの舟』巡回展
場所:曲線(仙台)https://kyoku-sen.com
日程:3月6日(木)~ 3月25日(火)12:00~19:00
水曜日・3/18休業

【トークイベント】
自然と呼応すること – サーミランドと青森 ふたつの北国での経験から
お話:管啓次郎 ふるさかはるか
場所:曲線(仙台)
日時:3月15日(土)open13:30 / start14:00
参加費:¥2,000+1drink
定員:20名(要予約)
予約先:info.kyokusen@gmail.com (お名前・人数・お電話番号をお知らせください。)

 

青森県、岩手県の南部地方で、マタギやソマ、カキコなど、山の命と関わる手仕事の人たちに出会ってきた美術家のふるさかはるかさんの作品集『ことづての声 ソマの舟』の刊行を記念して、ちいさな展覧会を開催します。
本書は、人びとへの取材をとおして生まれた木版画、ドローイング、ピンホール写真、ことばの記録をまとめたもの。冬の寒さが厳しい北国で山と直接関わる手仕事の人びとは、動植物からどんなサインを読み取り、やり取りしているのか。ふるさかさんはそこに深く触れ、何を生み出していったのでしょう。生物、自然、そしてそれらと対峙する人びとの、伸びやかに張りめぐらされた生の記録をご覧ください。

トークイベントでは、ゲストに詩人、比較文学研究者の管啓次郎さんをお迎えします。
ふるさかさんの制作の背景には、サーミランドでの強烈な体験があります。サーミの人びとの見つめるものを、遠い他者のことではなく自身のこととして捉えようと、北国青森を拠点に制作活動を行っています。昨年「サーミランドの宮沢賢治」(小島敬太さんと共著)を刊行した管さんと共に、人間と自然が呼応し合う北国でのそれぞれの体験と思索を交わします。

『ことづての声/ソマの舟』巡回展は、6月7-29日にCyg art gallery(盛岡)へ、新作を加えて巡回します。

 


『ことづての声/ソマの舟』
ふるさかはるか 著

木版画家ふるさかはるかの初作品集。津軽・南部地方で「山のいのち」と向き合うことを生業とする〈マタギ〉〈木地師〉〈漆掻き〉〈野鍛冶〉を数年かけて取材、手づくりのピンホールカメラで撮影、膨大な聞き取りの成果をもとに、土地の土と藍と漆から絵の具を作り、木の形を活かして版画を刷った。両面開きの2部構成のうち、「ことづての声」には取材した手仕事の人びとの聞き書きを、「ソマの舟」には彼らのことばから考察したエッセイを収録した。

インタビュー:山中泰彦 鈴木健司 中畑文利
寄稿:管啓次郎 登久希子
付録:手刷りの漆木版画、山中繁敏の笛の音声が聴ける栞

デザイン:須山悠里
編集+制作:丹治史彦 井上美佳(信陽堂編集室)

菊判変形並製(210ミリ×180ミリ) 224ページ
限定600部
ISBN978-4-910387-08-6 C0071
2023年11月出版

『ことづての声/ソマの舟』は信陽堂と空中山荘の各オンラインストアで お求めいただけます。 shinyodo.stores.jp kucyusansou.com

 

動画「ことづての声/ソマの舟」をめぐる制作の記録