Haruka Furusaka | ふるさかはるか

「あいうえの meet 大地とつくる 東京都美術館×東京藝術大学」フィールドワーク1

  • 07.19.2024
「藝大の森」の大きなクスノキ

東京都美術館での「大地に耳をすます 気配と手ざわり」展(7/20〜)に合わせ、親子向けワークショップ(8/22)を行います。上野公園の9つのミュージアムを舞台に子どもたちの学びの場を生み出してきた「あいうえの」の皆さんと一緒に
ワークショップ制作進行中。その様子をブログでご紹介します。

あいうえの 公式サイト

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今日はワークショップのリサーチをしに東京藝術大学へ。校内の「藝大の森」を君塚和香先生と歩きながらワークショップに使う土やクスノキの枝を拾い集めた。

聞けば「藝大の森」のあたりは古くは東京湾の東に突き出た岬だったそうで、武蔵野から続く台地の東端でその植生がずっと続いてきたらしい。上野公園になる前は寛永寺の塔頭と塔頭の境目で木々が生い茂り、江戸時代から戊辰戦争を経て大学が建っても舗装されないまま植生を維持してこれた貴重な場所といえるそうだ。昔藝大の先生が写生をしていた植物を用務員さんが切ってしかられたためあまり手入れされなくなったせいもあり、鬱蒼としていた森を君塚先生は「保存林」と名付けて武蔵野の植生に沿った環境観察を続けてられるという。

 

木版に使えそうな土や木がはたしてあるのか、メンバー全員あまり期待せずに歩いてみたら、ちゃんと素材と出会えるから不思議。クスノキの切り口の香りをみんなで嗅いで、「森と作る」ワークショップが始まった。

 

 

 

強風で楠から落ちてきた枝が立てかかっていいたのを君塚先生が見つけて切ってくださった。クスノキから分けてもらった木は、版木にするのに程よく乾燥していて香りがいい。

 

藝大の森からもらった自然素材。楠の版木、土、楠の葉っぱ